保険CAD/CAM
- 2022年10月28日
- 補綴(被せ物入れ歯)
アレルギー
クラウン(全部の被せ物)/インレー(歯の一部の詰め物)との関係
歯科はさまざまな薬剤や材料を使用します。そのため、ある特定の物質に対して人間が過剰に反応(アレルギー)を起こす場合があります。金属アレルギーの患者様には医科のアレルギー外来や皮膚科からの情報提供書でどの金属がアレルギー反応を起こすということを同定した上でクラウンやインレーにCAD/CAM(ある製造方法)による白いプラスチック(正確には大部分がプラスチック:以下CAD/CAMと記載します)が使用できます。CAD/CAMは金属でないのでプラスチックにアレルギーがない患者様には使用できます。一方、金属アレルギーでなくともプラスチックを使用できる場合があります。
金属アレルギーでなくともCAD/CAMの適応となる条件
クラウン(全部の被せ物)の場合
強化プラスチックは強度の問題などによりクラウンであれば前歯、小臼歯、一番奥歯(7番目)が全て揃っていている場合の第一大臼歯、それぞれ金属アレルギーでなくとも使用できることになっています。
1、前歯(番号で1、2、3)
2、小臼歯(番号で4、5)
3、第二大臼歯(7番)が全て残存している場合の第一大臼歯(6番目)
インレー(歯の一部の詰め物)の場合
隣り合う歯の面(隣接面と言います)を削る必要がある歯に限ります。
1、小臼歯(番号で4、5)
2、第二大臼歯(7番)が全て残存している場合の第一大臼歯(6番目)
最後に
歯科医院がCAD/CAMの申請を厚生局に提出して認められていることが必要です。申請していなければ、白い被せ物にしたい場合にはプラスチックであっても私費になる場合がありますので歯科医院ではCAD/CAMが保険でできるかどうか聞く必要があります。