歯周病予防
- 2024年4月15日
- 歯周病
歯周病予防
継続的な口腔清掃、歯石除去が必要な理由は?
症状なしに進行する点では歯周病と糖尿病も似ています。検査をして歯周病とわかった、でも通院が難しい。血液検査で糖尿病と診断された、でも自覚症状がないので大丈夫だと思った。通院しなくなって自覚症状が出て病院に行くと病状がかなり進行していた。
歯周病は特に症状なしに進行する場合が多いですが、実は歯がグラグラになって食べるときに痛くなってどうしようもなくなった、という時点で来院しても歯を残すことは難しい状態になっていると考えられます。歯がグラグラになることはすでに歯の周りの支える骨がない(図1)、今の医療技術で広範囲に骨を作ることは不可能で、インプラントをするにしても骨がなければ打ち込む骨もありません(他から移植できれば可能ですが)。歯周病ですがとにかく予防的処置が第一となります。一般的に口の清掃と言われるものですがグラグラになる前に1−2ヶ月おきに歯石除去で重症化予防をする必要があります。染め出しを行うとわかりますが、赤く染まっていればそこには細菌が付着し歯周組織を壊す原因になります。細菌が付着していればそこから簡単にいうと毒素が放出され炎症が起こり支える骨がなくなっていきます。
図1
歯周病予防のためには、
毎日の効率的なブラッシング。
定期的な歯石除去。
私たち人間は細菌やウイルスなどの感染から自分の身を守る必要があります。しかし糖尿病や年齢を重ねると免疫力などが低下し感染しやすく(易感染性)になります。そのため、歯を守るためにも慢性感染症である歯周病予防には継続的なフォローがどうしても必要になってきます。