食べるを支える
- 2024年6月11日
- 独り言
食べるを支える
三鷹市で愛歯のつどいが開催されました。古屋先生のご講演を拝聴し、人生100年時代、高齢社会(日本は65歳以上が約29%を超える超高齢社会となっています)となっている日本を支えるためにそれぞれが何をするべきか考える良い機会になりました。高齢化が急速に進み人口動態変化は社会構造そのものに変化を与えます。人口分布が釣鐘状になっていたものが、約30年後には頭が大きくなり足が極端に細くなります(図1)。
図1
80歳付近が一番多くの分布を占めるようになる、団塊の世代の子供達が80歳になり一番多く、それ以降の人口は減少する一方になっています。18歳から65歳までの動ける人が減少すると社会保障制度がうまく回らなくなります。
人間は生物なので年齢を重ねると病気になるのは必然なことです。歳を取ったら支えられて当然で、いつまでも元気に働けと言っても無理なことです。ただ健康は努力しなければ手に入れることはできないし、努力しても何をしてもDNAなどの変異から病気になることもあります。この大切な健康をうまく100年間維持できる方法を考えたいものです。みんなが健康であればそれぞれができる仕事を行い自立できるし、社会保障制度もうまく回っていくかもしれません。
厚生労働省は
人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。
とありますが、全ての人が同じように活躍することはもちろん無理ですので活躍の仕方を考えることが重要なのかもしれません
歯科はどうする?
歯科医師はどのように社会を支えていけば良いのでしょうか。できることは限られていますが、健康寿命を伸ばすように口を管理する、が目標になるのではないでしょうか。歯科の知識と技術をもとにそれぞれの人の人生の質を維持することができるように貢献できれば幸いだと思います。まさに古屋先生のおっしゃる食べるを支えることではないでしょうか。