糖尿病
- 2024年11月2日
- 歯科衛生士国家試験
なぜ血糖値でなくHbA1cが糖尿病の指標となるのか?
血糖値は1日のうちで変動します。
糖尿病で薬物療法(インシュリン注射など)を受けていると高血糖、低血糖のリスクがあります。高血糖では感染、低血糖では脳機能(意識障害など)に影響すると考えてください。低血糖の症状は、気分不快、意識障害、冷汗、動悸などがあります。
血糖値は食後には上昇して、空腹時に下がります。食後2時間以内、あるいは空腹時血糖値 というように食事した時間がわかればある程度血糖値で糖尿病がコントロールされているか評価できます。
一方でHbA1c(グリコヘモグロビン:ヘモグロビンとブドウ糖がくっついたもの)はヘモグロビンにブドウ糖がくっついたもので、一度ついたブドウ糖は離れていかないため1−2ヶ月ぐらいの糖尿病の状態を評価できます。
内科からの情報提供では血糖値ではなくHbA1cの推移がメインに記載されています。
血糖値が高いから怖いのではなく糖尿病の合併症が怖い。
糖尿病患者のSRPで特に留意すべきことはどれか。2つ選べ。
(糖尿病患者の治療で健常者よりも気をつけるべきことは?)
a.低血糖
b.体位
c.術後感染
d.気道閉塞
答えは明らかだと思います。
前回のと合わせて次回。