解剖は臨床の理解に重要
- 2024年12月19日
- お知らせ
学生時代に苦手なことの一つは骨と筋肉の起始停止(付着部位)、神経支配を覚えることでした。臨床を行ってからは、必要なことは自然に覚えるようになりますが、ものの形と名称なので覚えるしかありません。
解剖がわからなければ何をどうすればよいかわかりません。たとえば、下歯槽神経近いから気をつけて、と言われて場所がわからないと盲目的に処置をすることなります。
麻酔科で挿管できそう?と言われた時は食道ではなく気管に管を入れることであって、気管と食道の解剖学的な違いがわかっていないとできません。私などは、食道挿管なのに『挿管できました』と言って、何やってんだ、とどなられることがありましたが人の命を預かる手技なので当たり前のことだと思います。感情的だろうがなんだろうが厳しく指導されない、のは指導者が本気になっていない証拠で結局誰の幸せにも繋がらないと思ってしまいます。初めから指導されない、あるいはしないのはどちらも楽ですがそれは他の人の命や健康に関わる危険なリスクをもたらします。
しかし、臨床前の解剖は暗号みたいなもので厄介で大変です。再度勉強しました。
まず咀嚼筋です。4つあり、停止部位は全部下顎。
側頭筋、咬筋、内側翼突筋、外側翼突筋。
外側につく大きな強い筋肉
(下顎骨のほぼ外側に停止部位がある)
側頭筋と咬筋
内側につく筋肉
(当然下顎骨の内側に停止部位がある)
内側翼突筋、外側翼突筋
下顎骨の内側と外側はわかるのであとは場所だけチェックします。
絵はまだ描いていないので後日描きます。
閉口 側頭筋、咬筋、内側翼突筋
開口 外側翼突筋のみ
起始 停止
側頭筋 側頭窩(頭の横) 下顎骨筋突起
(関節頭、顎関節の前方の突起)
咬筋 頬骨弓(弓のような細いところ) 下顎骨咬筋粗面
内側翼突筋 蝶形骨翼状突起 下顎骨翼突筋粗面
翼突窩 内面の下の方
外側翼突筋 蝶形骨翼状突起 下顎骨翼突筋窩、関節円板、関節包
外側板 顎関節付近
あと絵を見ればすぐに覚えられます。