人生と歯科|くぼた歯科クリニック|三鷹市にある歯医者

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人生と歯科|くぼた歯科クリニック|三鷹市にある歯医者

人生と歯科

人生と歯科

 患者様の口を見てその方の人生の一部を想像してしまいます。

 幼児の時から継続的に歯科医院に通院し、口腔ケアをしていればそのお子さん自身は自分から歯科医院に来ないので保護者の方が口に興味を持った人生を送っていたことになります。そのお子さんたちは小さい時には目的もわからないのでただ恐怖を感じ、何をされるかわからず泣きながらブラッシングしていたのでしょう。おおよそ6歳ぐらいが治療可能な目安になります。6歳以下であれば泣いて動くのが当たり前だと思います。

 自費やインプラントが入っていたら人生のある時点でお金を歯科治療へ投資をしていたことがわかります。色々考えて苦慮して自費か保険か選んだのでしょう。

 

 歯科治療恐怖症であれば何かのきっかけで口を触られる恐怖体験をしたのかもしれません。あるいは小さい時から嘔吐反射が強く治療そのものがトラウマになっているのかも知れません。

 

 最近の歯科治療の材料が使用されていれば歯科医院に行っており再度歯科に来院したのであれば何か歯科で治療してほしい部位があるのかも知れません。

 

 口の中の歯を真っ先に見るのは歯科だけです。医科で口の中を見る場合には少し奥の咽頭が主で、歯はあまり見ないと思います。麻酔医が挿管する時には喉頭鏡で舌の根元には注意しますが集中していると手前の歯はあまり直視しません。

 

 口の中の治療が、保険か自費の材料かを気にして見ているのも歯科だけです。医科では名医に手術してもらったと言ったりします。歯科では自費の高い材料だと言って入れ歯や歯を見せるほうが、インパクトがあるので別に誰に治療してもらったということは話題にならないと思います。保険と自費が混在するのが歯科の特徴です。美容外科は基本自費だけです。病気ではないので。

 

 材料が残るのと口の状態を直接見ることができるのでいろんなことがわかるのかもしれません。内臓の手術結果詳細は術者と助手ぐらいしかわからないですが、歯科治療は状態が患者様にわかります。鏡や写真を見てこうなりましたよと示して結果がすぐわかります。心臓の手術で血管の縫合の状態はわかりませんが抜歯した場所の状態はわかりますし、審美や噛み合わせはちょっと変化があるだけで感覚が違います。美容外科の要素も少し入っています。

 

 歯科材料がほぼ永続的に残るのは一つの特徴です。治療痕が残るのでそれが人生の一部を物語るのではないかと思います。