診療と反省
- 2025年8月28日
- 独り言
診療での反省
歯科医療は患者様自身のためにあります。治療をして良かったと思えなければ意味がないと思います。しかし、歯科医療の知識をもとに治療をおこなっていかなければなりません。歯科医療の押し売りではなく、いくつかのある治療からリスクとベネフィットを考え治療を選択する必要があります。最終的な決定は患者様自身が行います。また、保険診療の場合には保険のルールに従って制限のある治療を行うことも必要になります。
例えば重症な歯周病でかつ根だけになった抜歯が必要な歯があったとします。歯科医学の所見からは抜歯しないと腫脹、痛みが出る可能性があるとします。それでも患者様が残したい場合には残す選択もあると思いますが、上述したようないろんな合併症が起こるリスクがあることを説明し、納得していただく必要があります。そして基本、痛くなった当日にはすぐ抜歯することはできませんのでしばらく我慢することも必要になります。またその歯に保険の冠を入れてしまった場合には保険のルールで抜歯した後すぐに他の大きな詰め物を入れることはできなくなります。一度冠を入れたのだから2年は使ってくださいというルールもあります。抜歯した場合にはそのままか、仮の歯で維持か入れ歯になります。そのため保険ブリッジは2年間できないケースが多くなります。一方で自費のブリッジとインプラントは何の縛りもありませんので自由にできます。自由診療ですので。保険と自費では材料や金額も違いますが、自由診療ではすぐに次の手が打てる場合があるというのがメリットでもあります。
歯科医療を提供する側としては、保険治療であればそのルールに沿って患者様の同意も得て一緒に治療を進めて行きたいと考えてはいます。
治療も結果は色々で積極的にトライしたけどうまくいかないこともあり、予後が悪いといつも気分が落ち込んでしまいます。歯科治療は治る場合もあるので少しは元気になりますが、患者様が満足していないと何が悪かったか、この年齢になっても反省の日々を送っています。こんなに小さな領域なのに複雑なことがいっぱいあります。