感染コントロール|くぼた歯科クリニック|三鷹市にある歯医者

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感染コントロール|くぼた歯科クリニック|三鷹市にある歯医者

感染コントロール

1, 外科治療:歯科治療は小手術の繰り返し

2, 歯科治療恐怖症

3, 歯石除去

4, 感染コントロール

5, 削らないようにするために

6, ブラッシング:質(Quality)か量(Quantity)か

 

1, 外科治療:歯科治療は小手術の繰り返

外来で実施される歯科治療は医科の領域では小手術と呼ばれる範囲になります。歯科治療は小手術を何回も行って口の中の衛生状態を良好に保つ、歯科材料で噛み合わせを作り治す、感染した歯などを除去することが主な役割になります。歯、口の清掃(歯石除去)と言われるものも外科治療であり、痛み、出血、感染が合併症として考えられます。

2, 歯科治療恐怖症

歯を削る時や根の周りの歯石をとる場合には痛みを伴うことがあります。その場合には局所麻酔薬を使用します。1日の歯科治療を考えると毎日局所麻酔薬を使用しており、痛みのコントロールが必要になっています。おそらく歯科治療が痛い、あるいは怖いというのはこのような痛みや削る音、局所麻酔薬の使用などが影響していると思います。歯科治療恐怖症という診断名があるのですが、これは歯科独特のものだと思います。他の外科で、〜治療恐怖症というのはあまり聞いたことがありません。もしかすると、他の外科では恐怖心があるのは普通なので、鎮静をかける、恐怖心をとるのは手術を行う上で当たり前のことなのかもしれません。歯科では時間的な制限から30分ぐらいの歯科治療枠で鎮静をかけるのはやはり笑気吸入鎮静法だけになってくると思います。それより長い治療時間と術後管理が確保できれば静脈内の鎮静が使用できると思います。

3, 歯石除去

定期的に行う歯周病重症化予防の歯石とりは口の清掃と考えられていますが、実は小手術の範囲に入るものです。外来での歯ブラシ指導とブラッシングは自宅でも行っているもので小手術にはなりませんが、その後実施する様々な道具を使用した歯石除去は小手術と考えてよいと思います。私たちも口の清掃をしました、と簡単に言っていますが、実は、歯の根と歯についている歯石を取りました、出血や感染する場合もありますが今回は普段から口の清掃を上手く行っているのでそれほど合併症の心配はないでしょう ということになると思います。

4, 感染コントロール

虫歯が深くなり根の中の神経まで感染が到達し神経の処置をすると、根の中の神経の状態によっては感染を繰り返すこともあります。感染は根の先にレントゲンで黒い影が見えて膿が出てきたりすると明らかになり、再度根の中と根の周りの治療を行い感染除去し、きれいにする必要があると思われます。虫歯(う蝕)除去、根の治療(根管治療と言います)、歯石除去(口腔清掃)全て概念は同じで感染のコントロールになります。虫歯であれば細菌感染した歯を削る、根の治療は根の中の感染源を除去する、歯石除去は歯の根の周りの歯石を除去することになります。歯科はある段階になると全て除去・削ることが必要になります。

5, 削らないようにするために

歯を削れば代替材料で置き換えることはできますがそれは決して元の状態ではありません。とにかく自分の歯をできるだけ保存すること、小さな虫歯であれば経過を追って、上手くブラッシング、歯石除去した上で削らず状態を見ていく必要があります。

歯を削らない、根の治療も行わないようにするためには感染コントロールを行う必要があります。いつも口の中には細菌がいてある程度悪さをしているので、その悪さをする特定の細菌を静かにさせておこう、数を少なくさせよう、という考えでブラッシングするとよいかもしれません。でも、ブラッシングは面倒です。人生なんでも面倒なことばかり、人間の基本的な生活は面倒なことをしなければ成り立っていきません。面倒で大変なことを続けて、時々美味しいものを笑顔で食べられるから良い人生と思えるのかもしれません。

6, ブラッシング:質(Quality)か量(Quantity)か

どこかの文章にも書いてありましたが、質か量どちらが大切かと聞かれたらやはり多くの人は質が大切だと答えると思います。しかし、それは美味しい食事少しと、あまり美味しくない量が多い食事、どちらがいい?という一時的な質問の時には質と答える人が多い傾向があるということだと思います。

質については技術向上などで時間的に長い目で見ると、実は質を担保するのに量も必要になってくるはずです。当たり前ですが、量が多いことは経験を多くしていることですので、一般的に質も上がってきます。プロ野球選手が何回も素振りをするのも質を確保するために量を行うことになります。

ブラッシングも同じで染め出しを何回も行ってブラッシングを行うと徐々に上手くなっていき、短時間に質の高いブラッシングができるようになり予防効果が上がればよいかなと考えています。

 何回も同じこと(ブラッシングなど:Quantity)を行うことはつまらないですが、それは人生の質(よりより文化的な生活、口から食べる生活など:Quality of life)を確保するために必要なことかもしれません。