人生100年時代
- 2023年11月18日
- 独り言
人生100年時代
1. 人生100年時代構想
2. 多様性と変化のアメリカ
3. 牛肉を食べることは健康のバロメータ
1. 人生100年時代構想
近年日本は人生100年時代構想で簡単に書いてしまうと“少子高齢の社会に備えて、老いも若きも学び直しや仕事など活躍できる社会にしましょう” (厚生労働省ホームページ参照)という概念を打ち立てました。年齢を重ねてもとにかく元気に長生きして必要なら何歳になっても勉強して働いて社会貢献をしましょう、ということだと勝手に理解しています。しかし人生の後半では勉強も何もせずにゆっくり過ごす時間も許してほしいとも思いますが。
2. 多様性と変化のアメリカ
話は少し変わりますが、20年ほど前アメリカで働いていた時にあるフランス人に“フランスではある程度歳を取ったらリタイヤしてゆっくりするのが当たり前だが、日本では年齢の高い人が多く働いている、日本人はなぜ歳をとっても働いているのか”と質問されました。彼はアメリカで稼いで早くリタイアして過ごしたいと言っていたのを覚えています。昔の印象はアメリカでは一生懸命稼いで早くリタイヤしてゆっくり過ごすのが一般的だったような気がします。一方で、アメリカの大学院研究室には年齢の高い人(35-40歳以上ぐらい、あまり年齢については話題にならないのでよくわかりません)も普通に在籍して勉強していました。年齢にあまりこだわらず自分の思うように生活して、moving(引越し)を気軽にする、職も素早く転職する、正社員でずっと会社にいて同じ生活をするという考えはないようでした。今の自分はexcellentだから、勉強や移動(異動?)してさらにステップアップするという考えです。事業に失敗したといってもそれは経験の蓄積になり評価される要素になります。
また、多様性についてはComplexのBe my babyのイントロように幾度となく話題にされていました。ハーバードでも課題で議論させられたのを覚えています。ウイルス(特に最近のCOVID-19など)を見るとわかるのですが、多様性がなく変化しないと外的因子に弱く滅びやすい、同様に組織や国も強くするために多様性が重要な要素であると考えられています。その時には、私は単一の方が摩擦も少なくて楽なはずだと考え議論をしたら、コテンパンに論破されたのをよく覚えています。今はどちらが良いのかわかりません。いつも多様であってもまとまりなく大変だし、いつも単一であると変化があまりなく面白くないと思います。
3. 牛肉を食べることは健康のバロメータ
多様性の中で生きているとストレスや社会のシステムなどで個体自体は短命になるのかもしれません。アメリカの平均寿命(76歳ぐらい)は日本よりかなり短いのですが、一方でアメリカの高齢者はレストランでよく肉を食べている印象があります。もちろん肉が主食なのでいつも食べるのでしょうが、こちらから見ると歳をとってもよくこってりしたものを食べるという印象になります。アメリカの健康寿命も日本に比べて若く短く、おそらく肉を口から食べることができていれば元気で、食べられなくなると途端に寿命がつきる方向に向かうのかもしれません。
口の管理の面から言うと、アメリカでは歯科治療がものすごく高額なため、あるいは口から食べることを諦めたくない気持ちもあり口腔衛生管理は幼少期から積極的に行なっています。全て私費なので根の治療でも何十万、プラスチックを詰めるのも何万もかかっていました。保険制度の違いも背景にはあると思いますが、とにかく予防がメインになります。多様性の中で生き抜き、かたい牛肉を食べることを続けるためにもアメリカの人にとって歯があることや口の健康が重要なのかもしれません。日本でも人生100年時代を生き抜く(?)ためにも最期まで元気に口から物を食べることが必要なのでしょうか。