医療は不安の除去
- 2026年2月13日
- 独り言
医療は不安の除去
1、医療でのスポットバイト
2、人的資源不足と院長の負担
3、かかりつけ歯科医で自分自身を知ってもらう安心
1、医療でのスポットバイト
少子高齢化、人材不足や働き方の多様性もあっていろんなところでスポットバイトが流行っています。しかし短時間スタッフで患者満足度を考え、かかりつけ歯科医として自分の理想とする医療を行うことは私自身困難だと考えます。短期バイトで来ていただける方の医療技術や知識が問題なのではなく医院の治療方針、基本理念、患者様を理解するのは短時間バイトでは能力があっても難しい(同一スタッフが何回も来てくれるとまた別)。
私はまっさらな何の情報もない1日バイトは行わないと決意しているのですが、それは初めて患者様に向き合い、全体を理解できない状態で局所麻酔を行い、歯を削り、その予後も見ないで患者様とさよならすることができないからです。自分が患者だとすると、歯科医院に行き、今日はここの歯を削る予定です。1日バイトの〇〇が担当します(おそらく1日バイトとは言わないと思いますが)と言われたら医療技術があるとしても、私は不安になります(あくまでも私の意見)。患者様を治療するとは不安の除去も含まれています。
2、人的資源不足と院長の負担
昔から医療の分野では麻酔医が短期バイトの可能な分野でした。それは手術を行うというより手術中の患者様の管理を行い、手術を行う準備、手助けをし、手術と術後管理は担当の外科に任せるというシステムがあるので可能になると思います。それでも科が違うだけでもコミュニケーション不足は起こりやすくなります。基本的に術者となる歯科医師、歯科衛生士は手術(歯科治療)と術後管理(治療後口腔管理)を担当するのが仕事なので、1日バイトでは術後管理(治療後口腔管理)は行わないということになります。一時的なスタッフが清掃したところや削ったところが痛いと言われれば、どう削ったのかどう清掃したのか?など再度把握する必要がありますが、実際見てないのでわかりませんし把握ができないでしょう。スポットバイトに関しては全て院長がフォローする体制は変わりません。
3、かかりつけ歯科医で自分自身を知ってもらう安心
アメリカに住んでいた時に発熱して病院に行ったことがあります。そこでの診療は医師には会えず、看護師さんが対応してくれてこの薬を買って飲めば と言われ終わりになった記憶があります。もし医師に診てもらいたければ、さらにこの金額が必要になり、予約取ってね。と言われました。日本では待つとしてもかかりつけ医の先生に3割負担の金額で医療を享受できる環境に感謝したものでした。お金と時間の問題もありますが、一番不安なのは母国語で情報が得られないこと、病状を伝えられないことでした。また、母国語での説明が受けられずどんな病気なのか不明点がいくつもありました。
医療に関しては英語で説明を受けたい、ということで日本語を話せるが英語で説明してくれと来院する患者様は何人かいます。つたない英語でも何を言いたいかわかることが重要で、日本語のみだとその言葉のニュアンスも意味も何もわからないからだと思います。また通訳アプリだとファジーな部分が伝わりません。歯科医師が不安な顔をしていっているのか、自信を持って言っているのか。ちょっと心配な症状なのか など。
とにかく自分を理解して把握してくれると安心するものだと思います。医療は安心できることも重要なファクターですので、国の方針からも今後かかりつけが重要になると思います。かかりつけ医が減少したらスポットバイトの先生や日本人以外の先生が掛け持ちで医院を周り、かかりつけ医のような存在になる日が来るかもしれません。