医科歯科連携
- 2024年11月29日
- 全身疾患
全身状態に貢献する歯科治療
重度な病気になってもその治療を妨げない口腔状態
昔は、歯科は歯科、医科は医科で独立して治療を行っていました。しかし、近年高齢化に伴い、いろいろな疾患を持つ患者様が増え健康な方の虫歯だけを治療することは少なくなっています。歯科だけで解決することが困難な場合には医科との連携も必要になります。
歯科口腔保健の推進に関する法律には以下の記載があります。
(歯科医師等の責務)
第四条歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士その他の歯科医療又は保健指導に係る業務(以下この条及び第十五条第二項において「歯科医療等業務」という。)に従事する者は、歯科口腔保健(歯の機能の回復によるものを含む。)に資するよう、医師その他歯科医療等業務に関連する業務に従事する者との緊密な連携を図りつつ、適切にその業務を行うとともに、国及び地方公共団体が歯科口腔保健の推進に関して講ずる施策に協力するよう努めるものとする。
歯科は摂食、審美回復をサポートし栄養摂取や精神活動の安定を目指します。また、口の感染源を除去して感染コントロールを行うことが健康への貢献にもなります。
栄養の摂取により筋力が保たれ、循環や呼吸の維持がうまくいくように歯科治療の目標を立てる必要があります。
歯科医院に来院されると挨拶をして、治療の簡単な内容を説明しますがその時点でも患者様がどのような状態であるかがわかります。バイタルサインが重要なのは歯科治療がうまくいっているかどうか判断できるためです。
バイタルサインとその評価
人間の活動の中でやはり循環、呼吸は最重要項目になります。両者ともに停止すれば死に直結します。
実はバイタルサイン5つありますが、エネルギーの摂取だけ該当項目がありません。そのためバイタルサインプラス食事ができているのかどうか、何を食べているのか聞く必要があります。入れ歯を入れて食べることができるのか、調子がいいのかなど になります。