子育て

子供達は野球が好きで昔は私を相手に練習をしてくれましたが、今はほとんど相手にしてくれません。まだまだと思っていましたが、こちらのことを相手にならないと思って邪魔者扱いです。ほとんど手を離れたかなあ　と思っています。

人生いろいろ不安はありますが、何が大変かといえば自分の時間（仕事）が思う通りにならない子育てでしょうか。十数年も前のことなので、まだ男性に対する育児休暇も育児に関する認識も全くなかった時代でした。大きな手術の麻酔がある前の日に子供が熱を出して、明日お休みさせてくれませんか、とか、開業医で研修をさせてもらっていた時に　子供が熱を出したので休ませてください、というときの心苦しさは今でも忘れられません。自分の体調は悪くないのでやる気がない、あるいは手を抜いていると思われる傾向になりますし、自分で思うように仕事ができず、上達もしない、やる気もないで迷惑ばかり掛けていました。当時は仕事もすぐにやめていました。いろんな方のサポートの上、アメリカの一流大学で仕事をしましたが、そんなものは変化に合わせて使用しなければメシのタネにならない、子育てや新しい仕事には何の役にも立たないことがよくわかりました。過去は過去、これからの人生に役に立たなければ無益、仕事も上達しない、何がやりたいかもわからず迷走していたと思います。貯金は給料がなければどんどん減りますし、仕事中に保育園から呼ばれるとどうなるのかと行く末もわからず心臓を鷲掴みにされたようで体は過換気でいつも頭が痛く、精神も不安定、体の二酸化炭素と貯金のお金だけはものすごいスピードで飛んでいきました。当時は保育園の送り迎えが本当に苦痛で全てを投げ出せればどんなに楽かと思っていましたが、それでも子供達を保育園から受け取る時に元気でいると安心していた気がします。ただ、もう少し子供の世話、子育てができていたのではないかと思ってしまいますし、小さい頃にはとことん面倒を見てあげるほうが後悔はなかったのか？などと思いますが、どうでしょうか。

 　　今は子供たちに邪魔者扱いです。それはそれで子供も成長したので良いことだと思います。子育てはやっている時はしんどいのに子供が成長するとなつかしくなるもので、人間の脳は辛いことを忘れられるので好都合です（私はいろんなことを忘れすぎかもしれませんが）。忘れることはよくないイメージがありますが、忘れることにもメリットは多くあると思います。