感染症予防
感染症予防
Covid-19感染症が蔓延したときにはマスク着用が推奨されましたが、今はどうなのでしょう?多くの場所でアルコール消毒もありますが立ちん坊であまり稼働せず、アクリル板も使用されなくなっているかもしれません。人間はすぐ忘れるのですが、初期のCovid-19は感染すると重症度も高く、何が何だかわからなかったので恐怖心があり大変だったことを思い出します。人間は根拠なくわからないものには恐怖心を抱きます。自分の口の状態を把握したいというのも、わからないものを無くしたいということなのではないでしょうか。今の口の状態をお伝えするというのも歯科医療の役割だと思います。その情報に基づいてどのように治療をするか何を選択するかはある程度の範囲で患者様自身が決めていくことになります。
話が若干脇道にそれましたが、今回は感染症予防の話とDH国家試験問題になります。
感染症予防には三原則があります。歯科の病気も、う蝕(虫歯)や歯周病など細菌感染症が多いのでこの原則は知っておく必要があります。また代表的な感染症の感染経路は知っておきましょう。
三原則
◯病原体の除去(感染源対策)
◯病原体の侵入経路の遮断(感染経路対策)
◯予防接種などで抵抗力を増強する(感受性対策)
歯周病に当てはめるといつもやっているブラッシングは何でしょうか。病原体の除去になるので感染源対策になります。歯周病については感染経路対策や感受性対策はほぼできないと考えて良いでしょう。そこが歯周病治療の難しいところなのでしょう。
感染症予防における感染経路対策はどれか2つ選べ。
- 感染者の治療
- 防護具の装備
- 媒介動物の駆除
- ワクチンの接種
どうでしょうか。
- 治療は感染源対策です
- これは感染経路です。
- これも感染経路です。
- ワクチンは感受性対策になります。
答え、2,3
余談ですが(余談ばかりですが)、
ある歯科医院が
なぜ小規模でもあのバカ高いクラスBのオートクレーブを頑張って買っているのか、
なぜ1本10万以上するハンドピースを何十本と買って症例ごとにオートクレーブしたものに取り替えているのか、
なぜスタッフさんが嫌がるほどあんなしち面倒くさい食洗機とパッキングとオートクレーブを1日に何回もするのか
理由を知ると知らないでは診療への姿勢が変わって来るでしょう。
ユニットが新しいことより、消毒室を見て何が置いてあるのか、キャビンの中を見てハンドピース数を数える方が医院の感染対策への取り組みがわかるかもしれません。感染対策するだけでかなり良い新車が買えるかもしれません。