神経麻痺
支配神経を覚えよう。
運動神経は筋肉を動かします。
運動神経が麻痺するとそれを支配する筋肉が動かなくなります。
運動神経は臨床でも必要です。覚えましょう。覚えることがいっぱいありますが知識を元にした臨床を行うには必要です。
舌下神経は舌の動き
顔面神経は表情筋(口の周りの口輪筋など)の動きをコントロール。顔面神経麻痺では口周りが動きにくいなどの症状が出ます。
嚥下など喉頭蓋の運動に関わるのは迷走神経の枝なので迷走神経麻痺などでは嚥下障害が起こることが多くなります。
神経支配がうまくいかなくなる病気、脳梗塞など中枢神経の病気では運動麻痺が起こることがあります。
問題
75歳の男性。脳梗塞の既往があり、口腔機能の評価をしたところ舌運動時に偏位、運動障害が認められた。
舌の運動異常の原因となる神経はどれか。1つ選べ。
a. 顔面神経
b. 三叉神経
c. 舌下神経
d. 迷走神経
運動の仕方がどのようになっていても動きが異常であれば舌の運動支配神経を選べば正解になります。
知覚や味覚麻痺であればその支配神経に関わるものであればその神経を選びます。運動と知覚、味覚は異なるので気をつけましょう。近いうちに舌の知覚と味覚の神経について記載します。口腔衛生管理は食べることの手助けの一つなので頭頸部の神経は重要になります。