舌骨上筋群
おけましておめでとうございます。
年は明けましたが、人生100年時代、生きている限り社会貢献、できることを最大限にやり続けるしかないでしょう。
人生は面倒なことばかりです。それが人生であって楽な人生などあるはずがありません。逆に楽な人生とはどういう人生なのでしょう?
面倒なことが少しでも人のためになればそれは自分が生きている証拠になります。色々面倒なことを乗り越えて試験なども頑張るしかないと思います。
歯科医師や歯科衛生士は手を動かす必要がありますが、それより臨床経験になります。この年齢になってある症例に出会ってふと過去の症例を思い出すことがある、ことがあります。それは臨床知識の引き出しになるのでしょう。
口のような小さい領域でこんなにわからないことがあるのに、体全体を理解することが容易なはずがありません。人間の体の神秘です。生命科学で遺伝子レベルで理解しようとしてもそれは人間が作り上げたストーリーにすぎず、個人を診るためには程遠いレベルだと思います。
しかし臨床を行うのに解剖は必要だと思います。
解剖であっても人それぞれ異なることがあります。
筋肉の続きです。筋肉は骨と骨をつないで体を動かします。筋肉がどこにつくかで作用も自然にわかってくると思います。
舌骨上筋群は
顎ニ腹筋(前腹、後腹)
顎舌骨筋(これは総義歯の印象採得時によく触ります。下顎総義歯の舌側辺縁付近になります。)
オトガイ舌骨筋
茎突舌骨筋
下手な絵ですが、こんなイメージ(赤色が筋肉のつもり)。
どれがどれか大体予想をつけてください。それで付着部位も予想できます。
でも神経支配は複雑です。面倒なので私なら問題に出したくなる。
どれがどの筋肉かわかりますか。検討つけてください。
骨で覚えるのは
下顎骨の顎舌骨筋線、オトガイ棘、ニ腹筋窩
起始停止
顎二腹筋は2つの腹があります。 前腹:下顎骨の二腹筋窩
前腹と後腹があり両者は から中間腱まで(三叉神経)
中間腱がありますが連続 後腹:側頭骨の乳突切痕
しています。 から中間腱まで(顔面神経)
中間腱が舌骨につきます。
起始 停止
顎舌骨筋 下顎骨の顎舌骨筋線 舌骨 (三叉神経)
オトガイ舌骨筋 下顎骨のオトガイ棘 舌骨 (舌下神経)
茎突舌骨筋 側頭骨の茎状突起 舌骨 (顔面神経)
おおよその場所を覚えると近いところは同じ神経支配になります。
顎ニ腹筋は前腹と後腹があって神経支配も別なのでこれは覚えるべきでしょう。みんな出題したくなります。