金属アレルギー|くぼた歯科クリニック|三鷹市にある歯医者

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金属アレルギー|くぼた歯科クリニック|三鷹市にある歯医者

金属アレルギー

金属アレルギーと歯の詰め物

 

1、金属アレルギー

2、歯の詰め物

 

1、金属アレルギー

 アレルギーの症状としては皮膚の発疹・発赤など多くの方はそれらを想像しますが、アナフィラキシーショックは起こすと重篤な状態にもなります。アレルギーにはいくつかタイプがあり、上の2つはアレルギーのタイプが基本的には異なっていると考えて良いと思います。アナフィラキシーは血圧低下、気道の狭窄(呼吸ができなくなり酸素が取り込めない)が起こり歯科医院や自宅で起こってしまうと対応が難しく死亡する場合もあります。対応については救急蘇生に準じますが、点滴(静脈確保)をとり輸液(水分を血管内に入れる)をする、アドレナリンという薬を投与する必要が出てきます(参考文献:アナフィラキシーガイドライン2022)。アナフィラキシーのリスクのある方は一般的にはエピペンというアドレナリン含有の注射器を携帯している方もいらっしゃいます。患者様にアレルギーが起こらないようリスクに留意し、アレルギーの有無や詰め物の種類には審美性とともに慎重に考慮する必要があります。歯科医院ではいろんな条件がありますので詳細は相談してみてください。

2、歯の詰め物

 金属アレルギーのある患者様で冠や詰め物を保険で行う場合には医科のアレルギーの診断書が紙媒体で必要になります(特に白いプラスチックで第二大臼歯7番目の歯をかぶせる場合などはアレルギーの診断書が必須条件になります。6番目の歯の場合には少し複雑な条件になりますので歯科医院に相談してみてください)。

その情報によりどの金属にアレルギーがあるのか判断します。通常の金銀パラジウム合金でアレルギーが起こるけれどもチタンであれば使用できるかもしれません。チタン冠は現在保険適応があります。また、プラスチック、その他の物質にアレルギーがないのかを判断します。紙媒体での情報がなければ正確な情報と判断できませんので情報提供書は作成しなければなりません。紙媒体の情報がなければ保険の費用を出す保険者(保険の運営事業者でかかった費用の一部を出していただくところです)の方からも認定されない処置になり、自費となります。また、何より情報伝達が不正確になり違う詰め物をして患者様の体が危険な状態になる場合もあります。スポーツなどでも全て同じだとは思いますが、情報伝達を正確に行い、情報を正確に共有することが一つの目標に向かっていくために重要となります。

今でも私はできていないのですが、新人の時に“ほうれんそう” が重要と教わり、情報伝達の重要性を教えていただきました。正確な報告(ほうこく)・連絡(れんらく)・相談(そうだん)です。アメリカの時には英語で情報伝達するのでよく何言っているのかわからないと言われましたし、あまりに伝わらないので文章で書いて渡すと口があるなら口で言えと言われました(向こうでは人がしゃべらないことに異常に拒否反応がありました)。麻酔医の時には、1秒が重要なのだからもっと手短に要点をしっかり報告しなさいとよく言われました。私自身最近指導を受けることが少なくなり、自分がどのように見られているかもわからず非常に恐ろしい状況になっているのですが(もう色々言ってくれるというレベルではなく言われる前に人は離れていくだけ、そして周りには誰もいない)、今でもみなさんは ほうれんそう とか使うのでしょうか。