AIでブログ作成？情報解釈の難しさ。

 

　最近医院の郵便ポストにAIを使って医院案内、ブログ、医院経営をしませんかという会社の案内が入ってきます。AIを使うことで魅力的な文章がかけて、医院のホームページの検索順位が上がるそうですが、これはかなりゾッとする話だと思います。本来ならば自分が今まで経験した得意分野や患者さんに提供したい医療、医院の魅力、自分が気づいたことを書くのがホームページ、ブログ（web log日記）ですが、それを他人やAIに書いてもらうそうです。そして、それを医院の関係者が書いたと思い込みながら患者さんや他の人は読むことになります。こうなってくると誰がどんなことを考えて書いているのか全く不明、ブログにある文章が一体どこからどうやって出てきたのか？　その内容をどう解釈するのか全く不明、医院の方針もとっちらかって全く不明、ホームページもどこまで自分で考えたかも不明となってしまいます。何を自分で考えたものかや、発想の根本がどこにあるのかわからない世の中になってきました。拡散している情報は何が本当か全くわからない状態です。AIが書いた文章で検索順位が上がるという検索システムもよくないシステムですが、結果、検索結果やその内容はすでにAIに支配されていることになっています。

人工知能AIが発達すれば楽なこともあるかもしれません。ただ、人に読んでもらうことを自分で書かないで他人に書かせる、AIに書かせる、みんな同じような文章になる、それは何のため？ということになります。検索順位が上位になれば多くの人の目に留まりますが、AIに全てコントロールされた情報が上位に来ている、その情報がどれほど自分にとって意味があるのか？情報の処理はAIの方が優れていますが、情報の解釈をするのは人間です。人間であれば直接実際に話せば考え方や雰囲気で追加の情報が入ってくるため、それでこの人は信頼できる、できない　など判断するのでしょうが、AIが書いた文章だけでいろんなことを判断するのは難しいと思います。

 

いらない情報を得ることは簡単になりますが、情報を注意深く選択し、解釈する必要がありそうです。昔はどのように情報を取得するかが問題になっていましたが、今は情報から身を守る時代になってしまいました。